活動報告

the Bridge Vol.11 2022冬季号

用宗港での藻場育成事業(平成28年~令和4年度)

西ヶ谷溶融スラグのブロックに80%の藻が!

Q.藻場の成育環境調査について。この事業は、私が平成23年に初めて西ヶ谷のエンジニアとお会いし、「清掃工場の溶融スラグ(一般ごみを溶かした後に回収される溶融ごみ)には多様な栄養素が含まれている。」「奄美大島では漁礁が枯れて漁に甚大な被害が出ている事から藻場再生に活用されている。」と伺ったところからです。視察して、びっくり。ホンダワラが育成。そこに、ウニ・アワビが生息し多くの魚が生息しておりました。本市の用宗海岸でも環境整備の為にも活用したいとの思いでブロック40個を投入して頂き、28年より調査をスタートして頂きました。令和4年にはその調査機関の最終年を迎えるということで、現状と課題、今後に向けた静岡市の対応を伺いたい。

A.全国共通の課題として、現在天然アワビやサザエの生息が減少している状況にあります。議員ご指摘の資源回復については、各漁港としても大切なテーマとなっており今回、溶融スラグを利用して資源回復へ効果があるのではないかということで、本事業を進めております。平成28年に設置して調査期間5年間・令和4年度までの予定です。現状は、昨年、潜水士が改めて40個のブロックを確認しております。令和元年度の時には60%くらい藻がついている状況が確認できた。令和2年の時には80%の藻が付き、令和元年度40㎝程度のカジメが令和2年度には、その倍の80センチまで成長していることが確認された。今後は、田・畑と同様に肥料としての溶融スラグの再投入とか、藻場の育成に併せて魚種の動向など漁業協同組合の皆様とも協議しながら、より効果的な活用を検討して参りたいと思います。

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